ウォームアップ・ジャパン from Tokyo「ふくしま大運動会 in いわき」
- プロジェクト
- ウォームアップ・ジャパン from Tokyo
- イベント名称
- 「ふくしま大運動会 in いわき」
- 開催日
- いわき市立総合体育館、いわき陸上競技場 2011年11月13日(日)開催
ウォームアップ・ジャパン from Tokyo 「ふくしま大運動会 in いわき」が2011年11月13日(日)にいわき市立総合体育館、いわき陸上競技場にて開催されました。
さわやかな秋晴れのもと、家族連れや中高生約1,500人の参加者が集まりました。
開会式では、主催者や関係者の挨拶・紹介のあと、福島大学陸上部監督・川本さんがユーモアを交えながら、アスリートを紹介しました。北京オリンピック銅メダリスト、朝原宣治さんは「今日は天候に恵まれました。みなさんに陸上を教えることを楽しみに来ました。今日は楽しくやりましょう!」と挨拶しました。
屋外では、午前中に陸上競技、午後はサッカー、屋内では、午前中はバトミントン、卓球、トランポリン、午後は様々なゲーム・スポーツが行われました。
陸上の朝原選手をはじめ、競技ごとにトップアスリート・指導者が指導にあたり、朝原選手のランニングを見たり、横浜F・マリノスのコーチ陣による指導を受けた子供たちは、とても充実した様子でした。
指導にあたったアスリートのコメント:
朝原宣治さん(北京オリンピック4×100mリレー銅メダリスト)
「震災の影響で外での活動に制約があったり、日常に不安を抱えているであろう子供たちに、今回のイベントを通じて元気になって欲しい。震災関連の報道が減ってきた中で、スポーツ活動をしている子供たちには元気でいて欲しいし、元気なんだということを伝えたい。最初は参加した子供たちに照れがあったようだったが、最後は積極的になってくれて良かった。これからもいろいろな活動を続けていきたい。」
岩城ハルミさん(バルセロナオリンピック女子バトミントン日本代表)
「関西出身だけど、名前が「いわき」なので、「いわき」の被災地へスポーツ指導を通じた復興支援をすることができてうれしく思います。(被災地の子供たちは)スポーツや運動、あそびも十分にできていないと報道されていたので、バドミントンをとどけられることに喜びと責任を感じています。
最初は緊張で堅くなっていたけれど、時間が経つにつれて、とても子供らしく元気いっぱいで安心しました。スポーツの力は、きっと被災地のひとたちを元気にしてくれると思う。今回このような活動に参加できてよかったし、バドミントンを通してみんなに笑顔をとどけていきたい。」と話していました。
水井妃佐子さん(アトランタオリンピック女子バトミントン日本代表)
スポーツの素晴らしさを伝えられればと思い、バドミントンを教えられることを楽しみにしていました。子供たちの笑顔がすごく印象的でした。みんな元気で、被災地であることを忘れてしまうくらい。逆にこちらが元気をもらいました。もちろん本当は大変な想いをしていると思うので、そういう強さだったり、笑顔を教えてもらいました。こちらが逆にありがとう、と言いたいです。」
山口学さん(世界選手権トランポリン日本代表)
「今までも子供たちに指導する機会はあったが、こんなに大人数は初めてだったので驚きました。週2回トランポリン教室に通っている子供もいるなど、トランポリンに親しむ環境があって、トランポリンの普及が進んでいて大変嬉しくなりました。震災の影響を感じないほど、子供たちはとても元気で、楽しそうにはしゃいでいる姿が印象的でした。私自身、トランポリンを通して、何か社会貢献したい、という気持ちをもっていたので、このような機会をいただけたことは大変うれしく、また機会があればこのような活動に参加したいと強く思いました。」
上原卓さん(卓球日本リーグ1部選手)
「被災地の子供たちに卓球を教えることができ、卓球のクラブ(いわきジュニア、グローリークラブ)に通っている子供たちなどはレベルが高く、今後に期待します。指導全体としては、卓球の技や変化する球を打ったときの子供の反応などが新鮮でよかった。
やはり甚大な被害があった地域で、とくに原発の問題などもあって、外にでることができなかった子供が多くいると思います。卓球は室内でできる、対戦相手とのコンタクトもない、比較的安全なスポーツなので、これからも子供たちに普及していけばいいな、と思います。大変な時だとは思いますが、被災地のみなさんにはがんばってほしい。」
参加者は、「トランポリンは週2回やっているけれど、オリンピック選手の見本が見られて、すごく上手で驚いた。教えてもらって、とても楽しかったです。」(小3女児)
「いつも卓球をやっているけど、プロの選手に教わることは初めてなので、とても勉強になりました。すごい球を打ってくれて、途中で曲がったりして、すごくいい経験になりました。これからも練習してもっとうまくなりたいです。」(小5女児)と話していました。