事業報告

第6回「ふくしま大運動会 in いわき」

プロジェクト
~パワーアップ・ジャパンfrom Tokyo 平成28年度~
イベント名称
第6回「ふくしま大運動会 in いわき」
開催日
2016年10月23日(日)

2016年度パワーアップジャパン from Tokyo 被災地復興支援の第5弾として、福島県いわき市のいわき市立総合体育館・いわき陸上競技場等で「ふくしま大運動会inいわき」を開催しました。本イベントには、高平慎士氏、斎藤信治氏、朴康造氏、長崎峻侑氏、坂本竜介氏を講師として迎え、高校生までの子どもたちを対象に行われました。午前は「チャレンジスポーツ」を実施しました。子どもたちは全力で活動すると共に、メンバーを応援する声が聞こえてきました。また、アスリートとの勝負も実施され大きな声援に包まれました。午後は「アスレチックスポーツ」が行われました。各クリニックでは普段扱わないような練習などアスリートならではの指導が行われました。子どもたちは、一つでも自分のものにしようと積極的な姿勢で練習に打ち込んでいました。最後は、アスリートからの景品を賭けたじゃんけん大会が行われ、大盛況でクリニックは終了しました。


アスリートコメント

高平慎士(北京オリンピック4×100リレー銅)

Q今回イベントに参加してみての感想をお聞かせください
A本当に子どもたちが楽しくやっているところに参加することができて、綱引きだったりラジオ体操だったりとかいろんな事をさせてもらいましたが、何年ぶりだろうと思ったりして、結構面白かったので、すごい刺激になって楽しかったです。
Q今後の被災地復興支援に対する考えや抱負を教えてください
Aまだ現役ということもあるので、どれだけ自分が走ることで勇気だったり希望だったりということを、東北の人に与えられるかということを、日ごろから考えてやっているので、多くの人に感じてもらえればと思いますし、こうやって実際に現場に来てみて、もっといろんな人と出会って、いろんな人の話を聞いて、さらに自分が知らないことだったり体験したことないことをもう少し勉強しないと、自分が何かできるってあまりおこがましくて言えないので、もうちょっと「知る」ということを心がけていきたいと思います。
Qふくしま大運動会 in いわきの参加者及び被災地の方へのメッセージをお願い致します
Aまだまだ、すべてが100%復興したかというとまだ厳しい部分もあると思うんですけど、それは本当に人がみんな絆を深めていろんなものに取り組んでいけば、明るい将来・未来が待っていると思うので、スポーツもそうですけど、諦めずに何か成し遂げるためには、いろんなことがあるとは思いますけど、みんなでいろんなことを乗り越えていくということが一番大事なことなんじゃないかと思いますので、自分が被災したわけではないですけど助けになることを一つでもできたらいいなと思います。ぜひ頑張って欲しいなと思います。

朴康造(京都サンガ・ヴィッセル神戸、韓国代表)

Q今日の感想をお聞かせください
A自分自身初めてこうやって被災地に来れたので、直接触れ合うことができて本当に良かったです。
Q今後の被災地復興支援に対する考えや抱負を教えてください
A自分自身からも動けたらいいのですけれど、またこういうイベントで関わることができたらさらにいいですし、自発的に動ける部分があれば動いていきたいと思います。
Qふくしま大運動会 in いわきの参加者及び被災地の方へのメッセージをお願い致します
A自分自身も阪神淡路大震災で被災した経験があるので、被災された方の気持ちもわりますし、本当に大変な中での生活だと思うのですけれど、一緒に元気を出して頑張って欲しいと思います。

斎藤信治(北京オリンピック全日本)

Q今回イベントに参加してみての感想をお聞かせください
A運動会という形でいわきに来ることは初めてだったんですけど、子どもたちが笑顔でびっくりしました。私はバレー教室をやったんですけどほんとに今日来てくれた子どもたちはいうことを素直にやってくれて、私自身気持ちがよかったです。すごく素直な子が多くて気持ちがよかったです。楽しいバレー教室になってよかったです。
Q今後の被災地復興支援に対する考えや抱負を教えてください
A私は今回のイベント以外にも東北・宮城・福島・岩手で来させてもらっているんですけれども、やっぱり最初のころというのは被災された子たちに元気を与えたいという気持ちで来ていたのですが、だんだん来ているうちに元気をもらって帰るような形になってきたかなと思う。最初のころは笑顔というのはすごく少なかったんですけれども、今2016年で2011年から5年間かかっているわけですけど、皆さんの笑顔が戻ってきているなと感じています。今後は、復興は進んでいると言われていますけど、東北に来るとまだまだなんだよということは聞きますので、笑顔をたくさん見たくて来ていたんですけど、本当に元気になってきているので一緒にこれからも教室というような形で東北に来れたらなと思っています。
Qふくしま大運動会 in いわきの参加者及び被災地の方へのメッセージをお願い致します
Aこういった形で東北に来させてもらって私も元気をもらっていますし、一人でも多く私でしたらバレーを今日やりましたけど、バレーに興味を持って、「あっ、オリンピックを目指してみたいな」と思ってくれる子が出てきてくれると幸せだなと思っていますので、これからもまだまだいわき・福島には来たいと思っています。よろしくお願いします。

坂本竜介(2005世界卓球選手権日本代表)

Q今回イベントに参加してみての感想をお聞かせください
A福島というのは被災地であり、いろいろなことがあったところだと思うし、そこで子どもの元気な姿を出していくことがとても重要なことです。自分自身も選手時代から良く来ていたし、復興支援もしていたので思い入れがありました。そのような意味では、卓球の技術というのはもちろんですが、子どもが元気に楽しくやれるということを、重視してやりたいと思いました。終わってみると子どもたちは楽しそうにしていたので良かったです。
Q今後の被災地復興支援に対する考えや抱負を教えてください
A2011年から5年が経ちましたがそこまで復興していません。現場を多く回ってきたが、やはり年月が経ってしまうと、復興というものは薄れてきてくるところがあるので、変わらずこういった活動をしていきたいと思います。自分自身がやれることは、卓球でいろいろなことを伝えるということしかできませんが、その卓球がものすごくいい卓球になってくると思います。卓球で復興していくということと、子どもに元気を与えて、笑顔をたくさん作っていくということを、前も今も今後の未来もずっとやっていかなければならないと思います。
Qふくしま大運動会 in いわきの参加者及び被災地の方へのメッセージをお願い致します
Aまだまだ復興には時間がかかりますが、それでも子どもたちは元気に頑張っています。子どもが未来を創るので、子どもに楽しんでもらうように自分は頑張るし、子どもたちにも楽しんでもらいたいです。スポーツはとてもいいもので、人と人とが関わらないとできないものです。しかし、インターネットが普及して、人と人との触れ合いが減ってきています。そういう意味でスポーツというものは人との交流を深めながら楽しんでいけるものなので、人と触れ合って笑顔を作ることで復興も進んでいくと思います。その辺りを子どもたちにもわかってもらい、頑張ってほしいです。

参加者コメント

小学3年 男子
足とか、手を曲げたり、思い切って走ったり、自分の身体のコントロールするのが難しかったけど、できるようになってよかったです。練習する際などに今日聞いたことを意識して、自分の身体をコントロールして、もっと足を速くできるようにしていきたいです。

高校2年 男子
なかなか、オリンピック選手に会えることはないので、貴重な体験だったと思います。特にトップ選手から直接指導してもらえることはほとんどないので思い出としてもすごくよかったと思いました。技術面で、今日教えてもらったことを心がけて練習の時からやっていき、自分の陸上の試合に生かせたらと思います。

小学5年 男子
いろいろな選手が来て、午前中は楽しく運動出来て、午後は陸上の選手にいろいろなことを教わったりして、すごく勉強になりました。中でも、横を見たりしながら走るなど、今まで聞いたことのない練習を教わりました。中学生になっても、陸上を続けたいので、短距離を速く走れるように練習から今日教えてもらったことを生かしていきたいです。

小学3年 男子
選手に会えたしとても楽しかった。朴選手かっこよくて上手かったです。サッカーが上手くなるために、教えてもらったことを意識しながら、自分の出来ないことをもっと努力していきたい。

中学2年 女子
今後のためになることを学べた。走り方など陸上の練習や大会などで今日学んだことを意識して取り組みたいと思った。震災の駅用で活動が一年くらい思うようにできなかった時期があった。

小学3年 男子
トランポリンで色んな技を教えてもらい、出来るようになったのが楽しかった。現在、体操をやっていて、二回ひねりの着地法を聞くことができ、腹筋や背筋を鍛えて強化することが大切だと教わりました。体の使い方が大切だと知りました。

高校2年 男子
.バックハンドがとてもうまかったので、その技術を参考にして、今後バックハンドを強化していきたいです。トップ選手の技術を生で見ることは、なかなかできないことなので、いい経験になりました。今、困っていることはありませんが、震災があってから卓球ができることが当たり前ではないことを感じたので、今後卓球ができることに感謝して取り組んでいきたいです。

中学2年 女子
普段は先生にしか教わっていないので、アスリートの方に教われて初めてのこともありとてもいい経験になった。高校に行ってもさらにバレーを続けていきたい。震災後は外の遊びが制限されていたが、今では外で遊ぶことを勧められるまでになったので体を動かすことが存分にできるになった。