事業報告

相双大運動会 in Jヴィレッジ

プロジェクト
パワーアップ・ジャパン from Tokyo
イベント名称
相双大運動会 in Jヴィレッジ
開催日
2018年11月11日(日)

平成30年度パワーアップジャパン from Tokyo 被災地復興支援の第6弾として、福島県相双地区にて「相双大運動会 in Jヴィレッジ」を開催しました。本イベントは、福島県大熊町出身の秋本真吾氏(陸上競技)と福島県福島市出身の渡邉拓馬氏(バスケットボール)を講師に迎え、小学生の子どもたちを対象に行われました。午前中は、徒競走(50m)、物おくり、ムカデ競争、玉入れを実施し、参加したアスリートの方々も子どもたちと一緒に各種目へ参加しました。徒競走の前には、秋本氏からハードル走が披露され、ハードルを速く飛び越えていく姿に参加者からは大きな歓声が上がりました。午後は、福島大学ストリートダンス同好会D.FOOLによるダンス講習と障害物リレーが実施され、和やかで良い雰囲気の中行われました。運動会全種目終了後には、渡邉氏からバスケットボールのドリブル・ハンドリング講座が開かれ、ドリブルのコツや、明日から練習で使える技術のレクチャーがありました。終始、アスリートは子どもたちに囲まれ、質問に答える、サインを書くなどリクエストに応え、大盛況でクリニックは幕を閉じました。


アスリートコメント

秋本真吾(陸上競技)

Q本日の感想を教えてください
A子供たち以上に僕が楽しんでやっているというくらい楽しかったです。普段僕は走り方教室を開いているのですが、どちらかというとこちらが発信する立場なので、子供たちと一緒に何かをするという機会があまりないです。こうやって子供たちとチームになって一緒に何かをやるということが楽しかったです。
Q今後の被災地に対する活動のお考えをお聞かせください
A僕の実家が原発から7キロくらいのところなのですが、僕が現役の時、町の人がオリンピック行くのを応援しようという後援会を作ってくれました。しかし、震災が起きてそれどころでは無くなってしまって、逆に私ができることがあるのではないかなと思いました。最初は缶バッジを作成してその売り上げを寄付していたのですが、そのお金がどこで使われているのか、寄付してくれた人にも見えないなと思って、大熊町の子供たちに体育物資をそのお金で買って僕が届けますと謳って活動しました。小学校でもハードルがないと要望があったので、ハードルを届けて陸上教室をやりますと自身のサイトにUPして寄付してくれた人にも「見える化」しました。その後に陸上クラブ「ARIGATO OKUMA」を作って、NIKEさんと組んでTシャツを作りその販売利益全額を大熊町の体育経験やキャリア支援に使いますという団体を作りました。これが必然的にこれからの活動になってくるのですが、僕は当事者として一過性の活動ではなく「細く、長く」子供たちと関わるような支援をしていこうと考えています。
Q参加者の皆さんならびに被災地の方々へのメッセージをお願いします
A当初、震災後に行った時は、現場の先生、子供とも凄く落ち込んでいて暗かったです。一方で、今の子供たちは震災の出来事すらも分からない子供たちも多いと思います。そういう子に震災を忘れないように頑張ってというのも違うと思っています。このイベントもそういう類で彼ら彼女らが来ていると思いますが、そんなことは置いといて、ここで得た楽しさを自身の競技に生かしてくれたらいいなと思います。震災の記憶や被害があった大人や子供たちも今出来ることをやっていくことが1番の復旧・復興だと思いますので、変に気にせず、僕らに出来ることをやっていきましょう。僕が出来ることは、走り方を教えて、速く走れるようになって自信をつけさせることだと思うので、ひたすら積み重ねて、子供たちの今後の生きる道に繋げて欲しいなと思います。

渡邉拓馬(バスケットボール)

Q本日の感想を教えてください
A地元福島ということで、子供たちと触れ合って何か伝えていければなと思って来ました。子供たちはすごいフランクだったので楽しく過ごすことができてお互いに交流を深めることができたんじゃないかなと思います。
Q今後の被災地に対する活動のお考えをお聞かせください
Aまだまだ時間がかかるものだと思っていますし、こうしている間にも全国でいろんな被害がありますけど、福島の震災の被害っていうのは忘れられることはないのでしょうけど以前に比べれば多少こういった活動とかも減ってきていると思いますし、子供たちとかお年寄りの方とか僕らのエナジーとかを必要とされている方もまだ多いと思うので、定期的にこういうイベントに参加して何かしらの形で貢献していきたいなと思います。
Q参加者の皆さんならびに被災地の方々へのメッセージをお願いします
A環境面でいうとまだ復興されていない場所もありますけど、やっぱり自分のなりたい夢であったり自分がこうなりたいっていう人間であったりそういった目標を明確にもってもらって、何が起きてもそれがぶれないような人になってもらいたいので、まずは夢を持ってそれに向かってちょっとずつ頑張っていってほしいなと思います。

参加者コメント

小学6年 女子
バスケットボールチームのコーチからこのイベントの案内をされて参加しました。玉入れ・障害物リレーが楽しかったです。性別や学年関係なくチームを組んだことで、協力プレーや協調性の大切さを感じました。

小学6年 女子
玉入れは普通のルールと違うところが楽しかった。障害物リレーは最下位だったけど、みんなで協力していろんな種目ができたから楽しかった。大学生とすぐ仲良くなれたので、これからバスケを通して出会う人とも仲良くできるように生かしたい。

小学6年 女子
今日のイベントは参加してとても楽しかったです。特にチームごとに分かれて戦ったので、それぞれのチームごとに協力して競技ができたのがよかったです。私は最後の障害物リレーで、ぐるぐるバットをしたあとにピンポン球をスプーンで運ぶのが難しかったけど、自分のチームが逆転して3位になれたのでとても嬉しかったです。また、機会があればこういうイベントに参加したいと思いました。

小学4年 男子
どの種目も全部楽しかったです。会場がきれいで、人工の芝生だから転んでも痛くないし、ケガもしないからいいと思いました。みんなで来れてよかったし、また次回こういうイベントがあったら参加したいです。

小学4年 女子
今日は、めちゃくちゃ楽しかったです。最初に自分たちのチームは最下位だったけど、途中からみんなで協力して頑張ったおかげで最後には総合で3位になれました。私は特に、お兄さんとお姉さんが教えてくれたダンスが面白かったです。前にダンスを習っていたので、踊って身体を動かせてとても楽しかったし、みんなから上手って言われて嬉しかったです。

小学4年 男子
障害物リレーでハードルを飛び越えるところが気持ちよかったし、ムカデ競走も速く進めて楽しかった。障害物リレーのぐるぐるバットが難しくて、そこで差がつき白熱するのが面白かった。

小学3年 男子
Jヴィレッジに初めて来て遊べてすごく楽しかったです。一番楽しかったのは、障害物リレーで、アスリートの人達が速かったです。また今度イベントがあったら参加したいです。地震があってからずっと来ることができなかったけど、施設がきれいになった時に来れてよかったです。