いわて・みやぎ・ふくしま3県合同バレーボールフェスティバル in 石巻
- プロジェクト
- パワーアップ・ジャパン from Tokyo
- イベント名称
- いわて・みやぎ・ふくしま3県合同バレーボールフェスティバル in 石巻
- 開催日
- 2018年11月17日(土)
平成30年度パワーアップジャパン from Tokyo 被災地復興支援の第7弾として、宮城県石巻市の石巻市総合体育館アリーナにて、いわて・みやぎ・ふくしま3県合同バレーボールフェスティバルが行われました。今年で8年目となる本事業で初めての3県合同による開催となり、岩手県、宮城県、福島県から総勢64名の中学生が結集しました。本イベントには、日本バレーボール界を牽引してきた柳本晶一氏、大竹秀之氏、齋藤信治氏の3名を講師として迎え、午前はバレーボールクリニック、午後は3県混合チームによる対抗試合が行われました。
開会式では、参加者に向けた挨拶や祝辞の中で、トップアスリートの指導を受ける貴重な機会を存分に楽しむとともに、3県の仲間との出会い・交流を大切にしてほしいという主旨の言葉が共通して述べられ、代表者の元気いっぱいの選手宣誓で開会しました。クリニック・対抗試合では、3名のアスリートが全体を見て回りながら、参加者のプレーの癖を見抜くとすかさず声掛けするなど、丁寧な指導がありました。
閉会式では、アスリートから「試合をするたびに少しずつ声の掛け合いなどが増えていってコミュニケーションが活性化していって良かった。初めて会う人とプレーする難しさを感じたと思うが、この経験を今後に活かしてほしい(柳本氏)」、「何事にもチャレンジする姿勢を大事にしてほしい。失敗を恐れず、失敗から学んで活かして成長していってほしい(大竹氏)」、「今日のような新たな出会いのきっかけなどを大事にして仲間をつくっていってほしい。バレーボールだけではなく、色々なスポーツに挑戦してプレーの幅を拡げてほしい(齋藤氏)」と、三者三様の激励の言葉が参加者に贈られ、大盛況で幕を閉じました。
○クリニック・対抗試合の様子
午前のクリニックは、柳本氏が中心となってウォーミングアップからスタートしました。大竹氏と齋藤氏が参加者を先導する形でジョギング、ストレッチを行いました。その後、ペアをつくって対面パスの練習に移行しました。落下地点に身体を寄せること、オーバーハンドパスは手で三角形をつくって返球すること、棒立ちしてボールを待つのではなく準備動作を素早く行うこと、ボールと身体の距離をなるべく近づけてバネを活かすことなど、一つひとつの動作に対して3名のアスリートから実演を交えた丁寧な指導がなされました。その後も、相手をよく見てパスすること、手を振るのではなく膝の屈伸を利用して返球すること、一回一回ポジショニングを修正することなどが指導され、普段意識することのない何気ない動作一つひとつが基礎技術として重要であることを参加者に伝えていました。クリニック最後には、柳本氏から「午後の対抗試合に向けて教えられたことを一回整理して、チャレンジしながら是非楽しんでほしい」という言葉が贈られ、閉幕しました。
午後の対抗試合では、「楽しみながらも、各県が持つ良いところをお互いに盗み合えるように取り組んでください」という柳本氏からの激励の言葉に応えるように、参加者はのびのびと躍動しました。混合チームでのプレーにはじめは戸惑う参加者も見受けられましたが、徐々にお互いに話し合ってプレーの改善を図る姿が増えていきました。クリニックや試合前後にアスリートから受けたアドバイスを、プレーで実践しようとチャレンジする参加者に対して、「良くなっているぞ」とコート横で見守る大竹氏、齋藤氏から声がかけられ、参加者は笑顔を見せながら感覚をつかんでいました。時間が経つごとに各チームともチーム内のコミュニケーションが活性化し、ラリーが長く続くようにもなり、アリーナ全体が活気で溢れました。
参加者コメント
宮城県 中学3年 女子
クラブチームに所属しているのですが、このイベントがあるという募集案内が来たので参加しました。他の県の参加者と一緒のチームになってバレーボールをすることが基本ないので、このイベントで交流できたのが良かったです。また、全日本の選手の講師たちの指導が受けられて勉強になりました。これから高校に進学するので、今日習ったことや他の参加者と交流したことを生かして、高校でもプレーしていきたいです。
宮城県 中学3年 女子
中学3年なので部活を引退してクラブチームに入ったら、このイベントを知り参加しました。実際にオリンピック選手を見て凄く迫力があって身長も高く、指導も上手だったので、勉強になりました。基本的なことを忠実にこなしながらたくさんのプレーをできるようにしていきたいです。
福島県 中学2年 男子
顧問の先生から参加しようと案内してくれたので参加しました。プロの人に教わるということが緊張感もあって良い経験になりました。今年の県大会準々決勝で敗退してしまったのですが、今回教わったことを生かして来年の県大会は優勝したいと思います。
福島県 中学2年 男子
バレーボールを通してみんな仲良くプレーがしたいと思ってこのイベントに参加しました。全日本でプレーしてきた選手の指導を受けられて光栄なことだと思います。来年の中体連があるので、この経験を生かして、東北大会、全国大会に出場したいと思います。
岩手県 中学2年 女子
バレーボールの練習を他校の生徒と一緒にすることで、交流を深めることができてよかった。レシーブやオーバーパスなどの基本的な動作を、意識するポイントと共に教えてもらうことができたので、普段の練習の中でもそのポイントを思い出しながら練習したいと思います。私のポジションはライトなので、教わったことを活かしながら練習し、スパイカーにより良いトスをあげられるよう頑張っていきたいです。
岩手県 中学2年 女子
前半は、講師の方に教えてもらいながらパス練習をすることができたので、大事なポイントを見たり聞いたりしながら練習することができて良かったです。後半では、普段めったに交流する機会のない他校の人と一緒に試合をすることができ、貴重な経験をすることができたし、楽しくバレーをすることができました。今後は、講師の方に教えていただいた基本の動きを大切に練習していきたいです。また、後半の試合では声がけの大切さを学ぶこともできたので、今後の練習や試合でも続けていきたいです。
福島県 中学2年 男子
トップレベルの選手達の指導が受けられて最高でした。今回習ったこと日々の練習に生かしていきたいです。福島県の優勝した学校とも練習出来たので良い経験でした。ありがとうございました。
福島県 中学2年 女子
普段会えない人たちと会うことができて、貴重なことを教わることができたと思うので、良かったです。声を出してコミュニケーションを大事にプレーすることや、基本の技術を教わることができました。今後チーム内でも声を掛け合って、コミュニケーション力を活かしていきたいと思います。
福島県 中学2年 女子
みんなとコミュニケーションをとって、対抗試合で全勝することができたので良かったです。他の県の中学生と一緒にプレーする中で、最初はみんな声が出せなくてボールが拾えなかったりしたけど、徐々に慣れてきて連携が深まって拾えるようになったので良かったです。チームメイトのみんなも今回の経験を通してコミュニケーション力が上がったと思うので、今後はチーム内でも声を出してコミュニケーションをとりあって頑張っていきたいと思います。
宮城県 中学2年 男子
テレビでしか見たことがないような講師の方々が来て、聞きたいことが聞けて、とても良い経験になりました。今日講師の方々に教えていただいたことを、今後のチーム練習や試合に活かしていきたいです。チーム内で教わったことを共有し合いながら上達していきたいと思います。
岩手県 中学2年 女子
私は左側にきたボールは問題なくレシーブできるけど、右側にきたボールは癖があって正面で拾えていないというアドバイスをプロで活躍されていた講師の方々から受けて、自分のプレーの癖に初めて気づけたので良かったです。今日知ることができた自分ができていなかったことを、今後の練習や試合で意識して取り組んでいきたいと思います。
アスリートコメント
柳本晶一(バレーボール)
大竹秀之(バレーボール)
齋藤信治(バレーボール)