事業報告

いわて大運動会 in 久慈

プロジェクト
令和元年度 パワーアップ・ジャパン from Tokyo
イベント名称
いわて大運動会in久慈
開催日
2019年8月3日(土)

当日は猛暑の影響もあり会場を1つに集約して開催しました。急な変更にも関わらず、岩手大学の学生や地域の社会人チームの方々のサポートにより、スムーズな対応、ならびに充実した運動会が実施できました。アスリートも参加者と密なコミュニケーションをはかりながら、体調への配慮やニーズに合わせた指導を進めていました。

○バレーボール

基本的なオーバーハンドパスやアンダーハンドパスのポイントを重点的に紹介しながら練習を行いました。指導の中で「トスやレシーブする際にどれだけ準備ができているか?」という問いを参加者に投げかけながら、クリニック中は常に準備動作を意識することを目標にクリニックは進みました。サポートスタッフとして地域の社会人バレーボールチームの方々にも協力をいただき、参加者の中学生と一緒に練習を行うなど終始充実した様子でした。

○バスケットボール

身体をほぐしながら、股関節、肩関節の可動域を広げる動きを説明しながらクリニック開始しました。クリニック内では主にディフェンスの基礎を中心に鍛える練習を行いました。はじめにディフェンスへの意識の変化を理解させるために24秒以内で諦めずに守り続けることを教えていました。1対1での練習では、場を和ませるアイスブレイクもはさみつつ、楽しみながら集中力を切らさないよう練習していました。後半はペイントエリア内でドリブル3回の制限をつけた攻撃をしました。オフェンスはディフェンスの位置を見ながら、シンプルに攻められるように意識し、ディフェンスはシュートを打たれた後のボックスアウトをしっかりすることを意識させるよう指導しました。シュートは入るか入らないかの波があるが、ディフェンスは努力した分、結果はついてくるから最後まであきらめないでやり抜くことが大切だと教えていました。

○ソフトテニス

ソフトテニスのクリニックでは、ウォーミングアップ後にフォアストローク、サーブ練習、バックストロークの1本打ちの順に渡邊氏によるクリニックが開催されました。サーブ練習では、「トスを上げた後に膝を曲げること」「膝を曲げた後は足を動かさないこと」などと具体的なアドバイスを送り、細やかな指導が行われました。バックストロークの練習では、左手を開く打ち方と左手を添える打ち方について実演を交えながらの丁寧な指導が行われました。参加者は、渡邊氏のアドバイスをもとに素振りを行ったり、参加者同士で打ち方を確認しあったり、学んだことを吸収しようと一生懸命取り組んでいました。最後の質疑応答の時間には、中学生の時の練習時間や練習方法について様々な質問が飛び交い、渡邊氏は、「上手な人と初心者に共通してあるものは時間です。どのように時間を使うか、常に考えながら練習を頑張ってほしいです。」という激励の言葉でクリニックを締めくくりました。

○卓球

グリップの持ち方、スタンス(立ち位置)、素振りなど球を打つ以前の基礎の確認から卓球のクリニックは開催されました。午前中は、フォアハンド、バックハンド、ツッツキなどの基本練習が中心に行われました。午後からは、8チームに分かれての団体戦が行われ、参加者たちは午前中に学んだ基礎の部分を意識しながら体得しようと一生懸命試合に臨んでいました。また、「効果的なサーブを教えてほしい」という要望があったため、坂本氏からはクリニックの最後に何種類ものサーブが披露され、練習方法やコツなどを参加者たちに指導しました。トップレベルの技術を目の当たりにした参加者たちからは、一球一球歓声と拍手が沸き起こり、大盛況の中クリニックは幕を閉じました。


アスリートコメント

柳本晶一(バレーボール)

Q本日の感想を教えてください
A久慈市ではエコノミー症候群対策事業の「歩く人」とかで日本アスリート会議も関わってきていましたが、今回のようなアスリートのクリニックや運動会の事業は初めてでした。1つの施設で4競技合同で開催するということで、会場は盛り上がっていて、私たちも集中して良い状態でクリニックが進められたかと思います。久慈市は1年2年生の新体制になったばかりのチームで若かったので、当初は試合もやりたいなと考えていましたが、せっかく私が来ているので、基本的なことを覚えてもらいたいなということで時間をかけてレシーブやパスなどの基本を練習しました。後半になると成果も出てきて楽しそうにやっていたので、参加した選手の大きな体験になったのではないかなと思います。
Q今後の被災地に対する活動のお考えをお聞かせください
A陸前高田市と同じことになってしまいますが、継続することが力になると実感していますので、機会があればまた来たいと思います。この活動は1番失ってはいけない純粋な部分の底上げや未来の財産を蓄えていると思うので、今後とも関わっていきたいです。
Q参加者の皆さんならびに被災地の方々へのメッセージをお願いします
A参加者も最初はチームで連携できていなかったり、技術面で難しいことがあったかと思います。ただ声を掛け合うことや意識することはすぐ出来ると思います。その意識を今回の場で終わらすのではなく、普段の練習に戻っても実践してほしいと思います。

中村友也(バスケットボール)

Q本日の感想を教えてください
A本事業へは初参加でしたが、子供達の笑顔、希望に満ち溢れた目、一生懸命に頑張る姿、エネルギー、最高でした。スポーツを楽しむって子供達に伝えましたが自分が1番楽しんでしまいました。
Q今後の被災地に対する活動のお考えをお聞かせください
A東日本大震災から8年が経ちました。私自身、阪神・淡路大震災を経験しています。忘れさられる事が1番嫌だし怖い事だと思います。しっかりと伝えていく、忘れてはいけない。その為にも、活動を続けて行くこと、継続することが大事だと感じました。スポーツを通じて日本を元気にしていく。これからも活動に参加していきたいと思います。
Q参加者の皆さんならびに被災地の方々へのメッセージをお願いします
Aこの度はバスケットボールの指導者を務めることができた事に感謝致します。子供達の笑顔が溢れてました!1日も早い復興を心からお祈り申し上げます。お役にたてることがあればそれに懸命に取り組んでいくことが私たちの努めだと思っています。

渡邉晶子(ソフトテニス)

Q本日の感想を教えてください
A想像以上に暑く、岩手県に来たとは思えない暑さの中、指導者の方も子供たちもソフトテニスが大好きな人たちがたくさんいるなという印象を受けました。
Q今後の被災地に対する活動のお考えをお聞かせください
Aこういった事業のみならず、何か別の形でもイベントが続けられたら良いなというふうに感じているのと、それにプラスして、ここの被災地の子どもたちにもこれが当たり前というふうにならずに、こういった経験をまた子どもたちが次世代の子どもたちに繋いでいけるような、そういうような刺激が伝えられるように私自身も頑張っていきたいと思います。
Q参加者の皆さんならびに被災地の方々へのメッセージをお願いします
A私はソフトテニスを通してにはなるんですけど、情熱があってもやり方が分からないという指導者の方や子どもたちの悩みとかも聞いたりしていたんですけど、それは普段の生活においてもだと思うので、そこを、この人だったらこういうことができるとか私だったらこういう支援ができるとか、人それぞれに役割があると思うので、みんなが得意なところを出し合いながら、復興に向けて頑張っていけたらなと思います。

坂本竜介(卓球)

Q本日の感想を教えてください
A どんどん卓球人口が増えてるということはわかっていて、前回来たときにできなかった技術が当たり前のようにできるようになっている子もいれば、逆に始めたばかりの子が多いなという印象も受けたのでそういった意味ではもっとレベルアップしていくために練習が必要だなと感じました。「卓球」を指導することはもちろんですが、「人間性」をどうしていくかについて伝えていくことも意識してやっているので、そういう意味で今日は卓球もそうですけどそういった部分も伝えられたんじゃないかなと思います。
Q今後の被災地に対する活動のお考えをお聞かせください
A3.11の東日本大震災がありましたけど、他でも熊本であったり、岡山の水害、大阪もいろいろあったりしたので、そういう意味でこれからは復興というよりも活性化をテーマに活動していきたいと考えています。最終的には被災地の皆様が自立自走していかなければいけないと思いますが、それまでの手助けはこれまでもやってきていますし、これからも引き続きやっていきたいと思っているので一過性のものではなく長期的に被災地の方々との関係を続けながら多くのことを伝えていきたいと考えています。
Q参加者の皆さんならびに被災地の方々へのメッセージをお願いします
A自分は卓球を指導する立場なので、もちろん卓球もそうですけどやっぱり人間としての成長というものを中学生たちにはしっかり頭に入れておいてほしいですし、感謝の気持ちを忘れずにやっていけば人間としての成長ができると思うので、この現状を当たり前として捉えずに感謝という気持ちに変えてもらって普段の練習、そして生活に取り組んでもらいたいと思います。

参加者コメント

中学1年 男子 バレーボール参加
男子チームの参加者が少なくて僕たちしかいなかったのですが、丁寧に教えてもらって勉強になりました。まだ上手にレシーブとか出来ないのですがこれから練習してちゃんと思ったところに上げられるようにしたいです。

中学2年 女子 バレーボール参加
たくさん練習ができて色々なことを教えてもらって良かったです。いつも学校で練習しているのもあったのですが、前にいく意識や後ろにすぐ下がってレシーブするなどやっていなかったこともあったので、習ったことを練習していきたいです。

中学2年 女子 バレーボール参加
部活の先生から紹介されてみんなで参加しました。ボールをあげるときのコツや構えの姿勢などを教えてもらいました。これからは意識して練習したいと思います。

高校2年 男子 バスケットボール参加
今回のクリニックでブロックアウトの必要性を知ることができました。試合中必ずブロックアウトして相手についていき相手を見失わずにボックスアウトをしてリバウンドを狙うことが大切だと分かりました。今日の教わったことをこれからの普段から意識して試合で出せるように頑張りたいです。

高校2年 男子 バスケットボール参加
中村さんの指導を受けて、今まであまり意識していなかった周りとのスペーシングを考えて行うことでスムーズに練習しやすくなること、ステップ一歩で相手に対してのプレッシャーになることが分かりました。いただいたアドバイスを練習に活かして試合で使えるように頑張っていきたいです。

高校2年 男子 バスケットボール参加
始めのアップで股関節、肩の可動域を広げる動きをしました。この動きをするのとしないのでは体の動きが大きく変わると思いました。これからはアップも手を抜かずにやっていきたいです。また、交流試合の時に中村さんにコミュニケーションが足りていないと言われ、黙って試合するのではなく、試合中のコミュニケーションを意識してチーム内での士気を高めていきたいと思いました。今回教わったことを次の大会で活かせるよう普段の練習から意識して取り組んでいきたいです。

中学1年 男子 ソフトテニス参加
今日は初めてこういうのに参加してみて、試合とかは暑さでなかったんですけど、バックとかの細かいポイントについてプロの選手に教えてもらえて良い機会だったし、中学校生活はまだまだ1年はあるので、今回学んだことをこれから活かしていきたいです。

中学2年 男子 ソフトテニス参加
自分の課題などを改めて知れたし、いつもとは違う練習ができて、真面目に取り組めたと思います。

中学2年 男子 ソフトテニス参加
プロの選手の練習を見たりやったりして、こういう練習をやってきたから上手くなったんだなと分かったので、これから今回の練習を色々と取り入れてやっていきたいと思います。

中学2年 女子 ソフトテニス参加
バックの体の回転の仕方がよく分からなかったけど、今日聞いてみて、左肩をぐっと押すとか、左手の添え方とか、自分に合った打ち方を知ることができたので良かったです。

中学2年 女子 ソフトテニス参加
今日の練習でやった通り、しっかり止まって打つことができていなかったので、そこを意識してできたのでとても良かったです。

中学2年 女子 ソフトテニス参加
バックの苦手なところを少し克服できて、どこがダメだったのかも詳しく教えてもらえたので良かったです。

中学2年 男子 卓球参加
ラケットを変えてから使えるサーブの種類が減っていたので最後に教えてもらうことができて良かったです。あとはチキータとかも教えてもらえたので上手くできるように練習して、新人戦で使えるようにしたいです。

中学2年 男子 卓球参加
坂本さんの名前は知っていてとても有名な方が目の前にいたので最初は緊張したけどとてもためになる講習で本当にありがたかったです。坂本さんの多彩なサーブ、多彩なレシーブを参考にして上達できるようにこれから頑張っていきたいと思います。

中学2年 女子 卓球参加
今までわからなかったこととかも細かく教えてくれたりしたので良かったです。坂本さんにはサーブの回転の種類がたくさんあってすごいなと思ったし、自分もいろんな種類の球を打てるようにしていきたいです。